近年、健康や美容にさまざまな効果があるとして注目されている麻の成分であるCBD。
特に、医療分野ではCBDの効果の中でも、認知症の治療への応用化が期待されています。
そこで当記事では、CBDオイルが持つ認知症への作用や効果について紹介します。
目次
認知症にも効果が期待できる”CBDオイル”とは

CBDは大麻に含まれている天然成分「カンナビノイド」の1つであり、「カンビジオール」とも呼ばれています。
一般に、大麻は脳をハイにさせる効果があるため、依存性が高く、多くの国々で使用が規制されています。
しかし、大麻に含まれる精神作用を持つ成分はこのCBDとは異なり、THC(テトラヒドロカンナビノール)とも呼ばれるもので、主に大麻の葉の部分に含まれる成分です。
CBDオイルは、大麻の種や茎から抽出したCBDをオイルに精製した商品のため、こうしたハイになる心配は一切ありません。
WHOも認めるCBDオイルの効果
CBDオイルをはじめとするCBD製品は、合法的に使えるとして、世界中で人気を集めています。
WHOの報告では、CBDオイルにはTHCのような依存性はなく安全に使えることが報告されています。
また、さまざまな病気によい効果があるとして、医療目的で使われているケースも増えています。
CBDオイルが効く仕組みって?
もともと人間の体の中には、カンナビノイドと似たような働きをする物質があります。
CBDは、体内にあるカンナビノイドの情報をキャッチする受容体に取り込まれることで、抗炎症作用や鎮痛作用などさまざまな効果を発揮します。
そもそも認知症って?原因は何?

さまざまな病気や症状に効果があるとされるCBDですが、今注目されているのが認知症への効果です。
近年、CBDが認知症への効果が多くの専門家によって明らかにされています。
ここで、認知症について改めてご説明します。
認知症とはどんな病気?
認知症は、なんらかの原因によって脳に障害が起こることで、脳の機能の全般が低下する病気です。
認知症になると、記憶力や判断力、物事の認識や理解する力が低下します。
また個人差がありますが、症状によっては、妄想や幻覚などの症状が現れることも。
認知症とよく間違われる症状に、物忘れがありますが、次のような違いがみられます。
・物忘れ:前日の夕食のメニューが思い出せない ・認知症:前日に夕食を食べたかどうかが分からなくなる |
物忘れは加齢による老化で、脳の神経細胞が減少することで起こります。
一方、認知症は物忘れよりも、脳の神経細胞が減るスピードが速く、症状も重めなのが特徴です。
認知症の主な原因
認知症にはいくつかの種類がありますが、病気の原因として挙げられるのが、脳内に異常なタンパク質がたまったり、脳の血管が詰まったりすることで起こります。
特に、よく聞かれる「アルツハイマー病」は、認知症の中でも最も多くみられる症状です。
アルツハイマー病は、脳内に「アミロイド斑」と呼ばれる異常なタンパク質がたまることで起こります。
なお、アルツハイマー病のなりやすさは、遺伝や生活習慣病、加齢の影響を受けることが分かっています。
認知症の治療法とは
残念ながら、現在のところ認知症の治療薬と呼ばれるものは存在していません、
認知症を根本的に治すには、失われた神経細胞を再生させる必要があり、これらの治療法はまだまだ研究段階であるのです。
一方で、認知症になると、多くの病院で薬が処方されています。
これらの認知症の薬は、認知症を治すためではなく、症状を和らげるために使われています。
認知症になると脳の神経細胞のバランスが崩れやすくなるため、患者さんの元気がなくなったり、反対に怒りっぽくなるという特徴があります。
現在流通している認知症の薬は、脳の神経細胞のバランスを整えて、気分の変化を和らげるために処方されます。
CBDオイルで認知症が治るかもしれない?

認知症は、現時点では有効な治療法がなく、少しずつ症状が悪化していく病気です。
認知症にかかっているご本人やご家族にとっては、一刻も早く新しい治療法が出るのを待ちわびている人も多いでしょう。
近年、認知症に効果が期待されている成分にCBDがあります。
認知症の中でも、CBDが効果を発揮する可能性があるとされるのが、アルツハイマー病です。
CBDには抗炎症や抗酸化作用があり、アルツハイマー病の原因である脳内の異常なタンパク質(アミロイド斑)が作り出されるのを抑える効果があることが、WHOで認められています。
(参考:世界保健機関(WHO)/カンナビジオール(CBD)事前審査報告書/
http://cannabis.kenkyuukai.jp/images/sys%5Cinformation%5C20171206225443-F93DD6CFE8B1C092970601FFD88BDBE2E5F96AE8B22F18642F02F65C6737547F.pdf)
さらに、THCを含むカンナビノイドには、アミロイド斑そのものを除去したという研究結果を発表している海外の専門家もいます。
CBDオイルに副作用はある?

CBDの原料が麻ということで、不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、もともと多くの国々で違法となっており、危険物質とされているのは、大麻の葉から摂れる「THC」という成分です。
大麻の種や茎を原料にしているCBDは、違法ではありません。
CBDには依存性のあるTHCは含まれていないので、安全に使用することができます。
WHOをはじめとする国際機関でも、CBDには依存性がなく体に有害な作用を認めないということを断言しています。
様々な研究でも、CBDが認知症に有効という結果が出ているので、副作用のある医薬品に頼る前にまずはCBDを選択してみるのもありかもしれません。
CBDは次世代の認知症の薬になり得るかもしれない

これまで、大麻から抽出されるCBDは、THCと同じように危険な物として取り扱われてきました。
そのため、国による規制から大麻の成分の健康効果を研究することは難しい状況が続いていました。
CBDが安全な成分として認められたのは、ここ数年のことです。
世界中で様々なCBDに関する研究が行われています。
今後、CBDの認知症に対する効果が確立されれば、治療薬として使われる未来も、そう遠くないでしょう。
まとめ
健康や美容にさまざまな効果があるとされるCBDは、アルツハイマーなどの一部の認知症に対する効果も期待されています。
CBDオイルは、依存性がなく安全に使える商品です。
医薬品に頼る前に、まずはCBDオイルを試してみるのもいいかもしれませんね。
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