CBDオイルとは?WHOも認める薬理効果

カプセルタイプのオイル

CBDオイルとは?WHOも認める薬理効果

カプセルタイプのオイル

CBDとはカンナビジオール(Cannabidiol)の略称で、大麻などのアサ科の植物に含まれる植物性カンナビノイドという化学物質の一種を指します。

このCBDを超臨界二酸化炭素法などを使って安全・合法的に抽出し、飲料可能に加工したものがCBDオイルです。

 

植物性カンナビノイドには100以上もの種類がありますが、その中でもCBDは最も薬理効果を期待されている非精神活性化合物として、医療業界からも注目されています。

日本ではまだ健康食品というような位置づけではありますが、世界に目を向ければ、アメリカなどでは既に医薬品としてCBDが使われています。

 

また、あの世界保健機関(WHO)も『2017年のカンナビジオール(CBD)事前審査報告書』において、CBDがてんかん発作、アルツハイマー病、パーキンソン病、疼痛、 精神障害、不安、がん、間接リウマチなど、100近くの疾患に関して有効性と安全性があると高く評価しています。



疾患 効能
アルツハイマー病 in vitro 及び in vivo のアミロイドβ蛋白(Aβ)惹起性の神経炎症及び神 経変性反応における抗炎症性、抗酸化性、抗アポトーシス性
パーキンソン病 ドーパミン作動性損傷の減衰(in vivo); 神経保護; 精神症状評価の向上 とアジテーション(不穏・興奮)、患者における悪夢と攻撃的行動の減少
多発性硬化症 マウスにおける EAE(実験的自己免疫性脳脊髄炎:Experimental autoimmune encephalomyelitis)改善の徴候、抗炎症性と免疫調節特性
ハンチントン病 トランスジェニックマウス(遺伝子導入マウス)モデルにおける神経保護作 用と抗酸化作用; 患者間に臨床的な有意差はみられなかった
低酸素虚血性脳障害 短期的神経保護作用; 興奮毒性、酸化ストレス、炎症の抑制(in vitro と げっ歯類動物モデル)
疼痛 他の治療法に効果がみられない(薬剤抵抗性のある)神経因性疼痛を患う患 者における鎮痛作用
精神障害 統合失調症の動物モデルにおける行動変化及びグリア(神経膠)的変化の減 衰; ケタミン誘導性の症状に対する抗精神障害特性
不安 筋緊張、不穏状態、疲労、集中困難の減少、不安とストレスのげっ歯類動物モデルにおける社会的相互行為(他の個体との関わり)の向上; 患者における社会不安の減少
抑うつ 抑うつのげっ歯類遺伝モデルにおける抗うつ作用
がん 広範囲に及ぶがんの種類における抗増殖及び抗浸潤活性; オートファジー介在性がん細胞死の誘発; 化学予防作用
吐き気(悪心) 吐き気(悪心)の抑止とラットにおける条件付きギャッピング(大口開け:吐き気を意味する行動)
炎症性疾患 いくつかの in vitro 及び in vivo モデルにおける抗炎症特性; 炎症性サイトカイン及び経路の阻害
関節リウマチ 動物モデルにおける TNF-αの抑制
感染症 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌に対する活性
炎症性腸疾患とクローン病 in vivo 及び ex vivo におけるマクロファージ動員及び TNF-α分泌の抑制; クローン病患者における疾患活性指数の減少
心血管疾患 in vitro 及び in vivo における抗酸化及び抗炎症特性を通した梗塞サイズの減少
糖尿病合併症 心筋機能不全と繊維化の減衰

in vitro 試験管内での実験 
in vivo 実験動物などを用いた生体内での実験 
ex vivo 生体外で培養細胞組織での実験

CBD が治療効果を有する可能性のある疾患の概要 Pisanti ら(2017)からの引用
 
 
 




CBDと医療大麻は別物

法律

薬理効果のある大麻成分と聞くと「医療大麻」を想像しがちですが、「医療大麻」と「CBD」は全く異なるもので

す。
日本の法律では、「医療大麻」は違法ですが、「CBD」は合法的に利用することができます。

これは大麻取締法に定められており、CBDは大麻取締法で禁止されていない部位の茎や種から作られています

一方で、医療大麻は大麻取締法で禁止されている「THC」成分を含むため、日本では使用することはできません。





大麻取締法で合法な「CBD」と違法な「THC」

聴診器

上述したように、CBDは法律で所持・使用が禁止されていない部位の茎や種から作られています。

法律で禁止されているのは大麻に含まれる「THC」などの成分で、これらは精神変容・酩酊作用・多幸感などの精神活性作用が強いとされています。

<大麻取締法抜粋>
”大麻取締法
第一章 総則
第一条 この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。”


つまり、大麻取締法ではカンナビノイドを多く含む花や葉の利用を禁止していますが、茎および種子由来のCBDであれば利用できるとなっています。

また、世界保健気機関(WHO)の報告では、CBDにはヒトへの有害反応や依存性などは認められなかったとの記載があり、CBDは合法的かつ安心して使用することができるといえます。






なぜCBDが効くのかというと、人の体にはECSが備わっているから

エンドカンナビノイドシステムのイメージ

人の体には、本来備わっている身体調節機能としてエンド・カンナビノイド・システム(ECS)というものがあります。

ECSは「アナンダミド」「2-AG」「CB1」「CB2」などから構成され、細胞同士のコミュニケーション維持を司り、免疫調整や食欲、睡眠、消化器系、感情抑制、痛み、認知や記憶など、人の行動に多岐に渡って影響するシステムといえます。


しかしECSは、バランスの悪い食事、運動不足、過度なアルコール摂取、睡眠不足や睡眠の質の低下、ストレスなどによって簡単に機能低下してしまいます。


最近の研究では、ECSの働きが鈍る「カンナビノイド欠乏症」になると、細胞同士がうまくコミュニケーションをとれなくなってしまうめ、体の調節機能がうまく働かず、健康に何らかの障害が起きてしまう可能性があるといわれています。



人は、強いストレスを受けたり、老化が進むと、神経と免疫システムの不調=カンナビノイド欠乏症となり、さまざまな症状があらわれるのである。

引用元:佐藤均(2015). カンナビノイドの化学 筑地書館 68p


しかし、CBDはこのECSに直接働きかけることができ、ECSの本来の働きを取り戻すことができるのです。


つまり、CBDを摂取することによりECSの働きが正常化し、さまざまな不調から解放されるということです。





人の体にはカンナビノイド受容体(CB1、CB2)がある



CBDを摂取するだけでなぜECSに直接働きかけることができるのかというと、人の体にはカンナビノイド受容体というものがあるからです。

このカンナビノイド受容体は全身のあちこちに点在しており、外部から摂取したCBDであっても、ECSの働きの正常化に貢献すると考えられています。





CBDは様々な成分が摂取できるスーパーフード

栄養バランスイメージ

上ではCBDとECSの関係について書きましたが、実はCBDには様々な成分が含まれており、スーパーフードとしても人気を集めています。


一例ですが、こんな感じです。



・アナンダマイド:鎮痛作用
 ・テルペン:抗炎症、抗細菌性、抗ウイルス性
 ・ビタミンA:発がん物質の軽減、抵抗力
 ・ビタミンE:酸化防止、血中LDLコレステロールの酸化抑制
 ・マグネシウム:血圧抑制、血栓防止
 ・亜鉛:抗酸化作用、免疫
 ・カルシウム:骨や歯の構成、細胞分裂
 ・リン:疲労回復、関節炎の痛み緩和
 ・必須脂肪酸:成長、エネルギー、乾燥防止
 ・PPARγ:抗炎症


人の体では創り出せず、かといって食事から全てを摂取するのは難しい成分もあるため、CBDで手軽に栄養補給ができるのは嬉しいですよね。





CBDの使用例

リラックス

CBDは様々な病気の治療や、日常生活の悩み解消などに用いられています。

CBDは医薬品ではないので、その効果を断言することはできませんが、海外や国内では実際にさまざまな目的でCBDが使用されています。

 

・癌治療:癌が小さくなる、薬物治療による副作用軽減
・てんかん治療:発作や痛みが軽減
・アトピー:症状緩和
・ニキビ:症状緩和
・コレステロール:LDLコレステロール抑制
・うつ:抗不安、リラックス効果
・睡眠障害:抗不安、リラックス効果
・リラックス:ストレス解消、抗不安
・ダイエット:基礎代謝向上、結構促進、むくみ解消、便秘解消
・セックス:緊張緩和、抗不安
・ペット:哺乳類の病気改善



この他にもたくさんありますが、CBDは様々なシチュエーションで効果を発揮しているようです。





CBDオイルまとめ



CBDは病気の治療はもちろん、ストレス緩和、睡眠サポート、リラクゼーション、ダイエット、美容として日常で使われたり、疲労回復や抗酸化作用としてスポーツの場面で 使われたりと、様々なシチュエーションで使われています。

普段使いから病気の治療まで、1つでいくつもの効果が期待できる万能成分といえますね。



まだまだ研究中で未知な部分もありますが、今後CBDがヒトの体にどのような影響を与えてくれるのか、CBDが秘める可能性にとても魅力を感じます。

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